安房平和映画祭とは
2007年8月に第一回が、そして昨年7月20日、21日に第二回が館山市で開催された、ドキュメンタリー映画の映画祭です。
あの大戦が終わってから63年経った今、戦争を体験しない世代の方が多数となり、戦争の時代のことや平和について思いを馳せる機会がとても少なくなりました。しかし、世界では今も各地で戦争が続き、平和憲法を持つ日本もイラクやアフガニスタンに対する戦争では、加担している現実が
あります。
あの忌まわしい歴史を繰り返さず、平和な未来の社会をつくりだすために、私たちには何ができるのか? それを考える場をつくるために私たちが注目したのは、若者たちにも興味を持ってもらえる映像という表現方法でした。
なぜドキュメンタリー映画なのか
今、テレビや新聞、雑誌などで大量の情報が流されています。しかし、事実を報道していると思っていたニュースが、ことの核心にあえて触れずに伝えたり、事実を知っていても「国益」に反するからと伝えなかったりと、気付かないうちに情報操作されていることがよくあります。それによって、私たちの判断が左右されてしまうとしたら、かつて戦争への道をま
っしぐらに進んでしまったのと同じことを繰り返さないとも限りません。泥沼化し、多くの米軍帰還兵たちが精神的後遺症に悩まされている、「正義のための」イラク戦争も、そのような情報操作が社会を大きく動かしてしまう典型と言えるのではないでしょうか。
そのような時代にあって、今、マスコミが伝えない真実を追った優れたドキュメンタリー映画が次々と作られています。それらの中には、単なる映像による記録を超えて人の心を動かす素晴らしいものも数多くあります。映し出されるのが事実だからこそ、見ただけで終わらずに人に伝えたくなったり、
映画の登場人物に会って話してみたくなったりと、次の行動を促されることもあります。劇場にいるときだけその世界に入り込むドラマとの違いはそこにあります。
私たち実行委員会では、ドキュメンタリー映画のそのような力を感じ、上映機会の少ないそれらをもっと広く知ってほしいと願っています。そして、優れたドキュメンタリー映画を集めた映画祭を開催することによって、この安房の地から平和へのメッセージを発信したいと考えています。

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2009上映作品